ホンダDunk(ダンク)の鍵製作 那覇市
沖縄県那覇市よりホンダ「Dunk(ダンク)」鍵製作の依頼です。
シートの中に鍵を入れたまま、閉めてしまった為に開けてほしいと連絡がありました。
この事を鍵屋さん用語で言えばインロックや内鍵と呼びます。
しかし、バイクの場合は車の内鍵と違って、ピッキングでシートのみを開錠すること難しいのです。
従って基本的には、鍵を製作することになります。
今回は他の業務が重なり行けない為、知り合いの鍵屋さんに鍵の製作をお願いしました。
しばらくしてから電話があり、鍵でタンクは開くけどメインが回らないと言う事でした。
作業開始から2時間ぐらい経過した後に再び電話がかかって来ました。
電話の内容では、やはりできないと言われました。
ええっ!ホンダですよ。
バイクメーカーの中でホンダ車と言えば、鍵の製作がやりやすい部類に入るので、時間をかければ出来る物だと私は思っておりますが・・。
仕方がないので、現場の作業を終わらしてバイクのある那覇市に向かう事に。
現場に到着して、バイクを見てみると今までに見たことがない車種でした。
ダンクってメーターに書かれていましたが、初めて作業するバイクではあります。
念のために「ホンダ ダンク」で調べてみると、2014年2月20日にホンダから発売されているバイクでした。
年式が新しいので当然、初めて見ても不思議ではありません。
まずは鍵穴を覗いてみます。
鍵穴を覗くと8本ピンM418で、3段差で2番に色が付いてないシリンダーでした。
確かに通常のホンダのバイクにしては少し難しいですが、出来ないレベルではありません!
なぜ彼はできなかったか??が不思議です。
鍵の癖はありましたが何ら問題なく鍵の製作は完了しました。
その後、彼から電話がかかってきて、無事に鍵を製作することは出来たのか?と電話がありました。
無事に作業は完了したと彼に伝えると、鍵の製作方法を確認したかったらしく、シリンダーから段差を読んで作ったと相手に伝えると、彼も同じようにシリンダーから段差を読んで作ったが駄目だったと返答が返って来ました。
本人に詳しく設計図を聞いてみると、私と同じ設計図でした。
私と同じ設計図なのになぜに出来ないの?と考えた結果、技術的な要素よりも基本的な考え方の間違いだと思われます。
一緒に作業をした訳ではないので明確な原因は分かりませんが。
作業を終えた後にお客様から、このバイクの鍵は特殊なんですか?と聞かれました。(笑)
彼のメンツもあるので、曖昧に説明して現場を後にしました。