VW(フォルクスワーゲン) 燃料タンク 鍵の製作

沖縄市内にある病院の先生から、車の鍵をなくしたので鍵を作って欲しいと依頼がありました。
 
しかし、今回の依頼内容はちょっと変わってました。

フォルクスワーゲン(1992年式)の特徴

依頼された車種は、VW(フォルクス・ワーゲン)ゴルフで、年式は1992年式だそうです。
 
依頼された車の特徴は、エンジンをかける鍵と燃料タンクの鍵が別々になっていて、
お客様が言うには、燃料タンクだけの鍵をなくしたそうです。
上記の画像が燃料タンクの蓋になります。
 
ピッキングは慣れてますが、ピッキングでなかなか開いてくれません。
 
しかもピッキングする際、鍵穴にテンションをかけるのですが、テンションもかかりません!
 
試行錯誤の末、どうにか開けることが出来ましたが、タンクの蓋を開けるだけで30分以上もかかりました。(通常は5分以内)
燃料蓋を外した後は、給油口をガムテープで塞いで鍵の製作に入ります。
今回は外車のタンクの鍵と言うこともあり、日本車の材料(カギ)で如何にかできないものかと探すこと15分。
 
ヤマハの鍵で代用できる事がわかりました。(外車のタンク材料(カギ)がない為)
 
ブランクはM308でいけます。
 
ちなみにブランクとは、材料になる鍵の事をいいます。

インプレッションとは

インプレッションとはカギ(ブランク)をタンク蓋の鍵穴に入れて、カギに傷跡をつけ、その傷跡をヤスリで削ってカギを作る方法です。
 
私にとっては苦手な作業ですが、ベテランの鍵師いわく、この技術を極めたらどんなカギでも作れるようになるそうです。
 
私の場合、車やバイクの一部、ロッカーなどでしか使用しません。
 
知り合いの鍵屋さんは、鍵穴を覗く事なく傷のみで作る人がいますが、私にしてみれば神です。
 
熟練した鍵屋さんだとインプレッションのみで、住宅系のティンプルキーなども作れるみたいです。
久しぶりにインプレッションしたのですが、ピッチの深さやバランスも完璧にできました。
 
今までインプレッションした中で、1番の出来かもしれません!
 
私のこだわりは、キーマシンで出来上がったような鍵(綺麗な段差)をヤスリのみで削る方法です。
確認の為、完成した鍵とタンクの蓋を車両の給油口に取り付けてみます。
 
無事にタンク蓋の鍵の開閉も出来ましたので完了しました。
 
今回は鍵を2本付けてお客様に渡しました。
 
鍵の製作には時間がかかると思ってましたが、段取りがスムーズに行った為、すぐに出来上がりました。
 
しかし、私の得意分野であるピッキング作業で時間がかかったことは、反省材料となりました。
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