ホンダステップワゴン シリンダーの修理

正月明けの本日は、沖縄県宜野湾市へ出張して来ました。
 
依頼内容は、カギでドアが開かなくなったとのことでした。
 
今回の車両は、ホンダのステップワゴンです。
ホンダの特殊キータイプ(鍵の形状がウェーブ状)で、HON66と呼ばれるタイプのカギに共通してますが、このタイプのシリンダーはよく壊れます。
 
原因は、内部に使っている部品の強度不足です。
 
個人的には、欠陥品だと思っております。
 
初期の症状としてはドアの開閉の際、鍵穴の中に鍵を差し込んで鍵を回しますが、徐々に鍵が回りにくくなりある日、突然ドアが開かなくなります。
鍵でも開かないドアをどうやって開けたの?と思うかもしれませんが、鍵で開けることが出来なくても、ピッキングで開ける事が出来ます。
 
作業の流れとしては、ピッキングでドアを開錠してから、運転席側のドアを開けて内張りをはがします。
次にシリンダーを取り出します。
 
ホンダ車の場合、シリンダーを取り出す作業だけでも労力を要しますので苦労します。
 
車種にもよりますが、専用の道具がないとシリンダーを取り出せないこともあります。
 
今回も現場で、シリンダーを取り出すための専用道具を作って対応します。
外したシリンダーを取り出して分解し、中のピンの入れ替えをします。
取り出したピンを見てみます。
 
ピンをよく見てみると、ピンの欠けている部分が確認できます。
 
上記の画像を見てみると分かると思いますが、丸で印した部分と見比べると、左側のピンが少しかけてますよね?
 
今回はピンが欠けたのが原因でした。
 
後は、ピンを新品に入れかえて元に戻すと出来上がりになります。
 
鍵が回らない症状には色々ありますが、シリンダーを分解するとその答えが見つかります。
 
最後に組み替えたシリンダーを車体に戻し、動作チェックをして完了となりました。
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