住宅の鍵開け|ピッキング不可能|北谷町
こんにちは、沖縄の鍵屋(カギ出張２４時)です。
今回の依頼は、住宅の鍵をなくしたので開けてほしいとの依頼でした。
場所は北谷町美浜です。
お客様申告では、住宅って聞いていたのですが立派なマンションでした。
住宅＝一戸建てと思ったのは私だけでしょうか？
言葉って難しいですね。(笑)
さて、現場到着後に玄関ドアの鍵穴(シリンダー)を見てみます。
ピッキングができない形状の鍵穴でした。
これでピッキングではドアロック解除が出来ないことが判明しました。
そこで、サムターン回しでドアを開ける方法に切り替えます。
サムターン回しとは
サムターン回しとはピッキングでは開けきれないドアなどを、直接内側から回す事によりドアロックを解除する方法です。
念のために室内をスパイカメラで見てみると、この方法で開けられるようなドアではありませんでした。
このマンションに関しては、防犯対策がしっかりされている物件でした。
サムターン回しを防止するサムターン
どのようなサムターン防止の対策をしているのか？
それは真ん中にボタンが付ており、押さないとサムターンが回らないようになってます。(下記の画像を参照)
沖縄においては、まだまだサムターン防止のドアが少ない為、そこに設備投資をしている鍵屋さんはあまり見かけられません。
従って、設備投資をしていない鍵屋さんだとドアを壊すしかありません。
しかし、ドアを壊す許可が出たとしてもほとんどの鍵屋さんが依頼を断ります。
その理由として、カギ側の内部構造が鋼鉄となっているので、破壊に対して簡単に壊れないようになっています。
その為、壊して開けるためのドリルがすぐに切れなくなりダメになります。
私の経験上、壊して開けるだけで２時間以上かかった上にすべてのドリルがダメになりました。
それ以来、ドリルでカギ側を壊すという考えは私にはないです。(高価なホルソードリルをダメにした為)
話はそれましたが、カギ出張２４時では様々なドアに対応する為に独自の方法とノウハウで改良・改善しているのである程度までなら問題なく対処できるかと思います。
私は３種類のピッキング対策用の開錠道具を保有してます。
１号 ピッキング対策用
２号 サムターン回し改良型 玉座でよく使用してます
３号 サムターン回しの更に改良した物で、先端は完璧だが使い勝手はイマイチです
２号も３号も使い勝手に問題はありますが、現場の環境に応じて使いこなしてます。
大半の鍵屋さんはピッキング対策用の道具まで所持しています。
しかし、サムターン防止の道具を持っていない為、サムターン防止がついていた場合、カギを壊して開けるようです。
ピッキング対策＆サムターン防止タイプの鍵を開ける方法
ドアビューをドリルで壊して道具が入れられるようにします。
ドリルもドアを傷つけないように逆回転ドリル使用してます。
ドアの凹み防止のためですが、高価な特注ドリルです。
これが３号君です。
防犯の為にぼかしてますが、先端部分が特殊な形状になってます。(上記の画像参考)
しかし、ピントを合わせたり、組み立てなどに時間がかかるのが難点です。
しかも、一人での作業は困難なので２人～３人の協力者が必要となります。
今回のサムターン防止を解除するまでに１時間ほどかかりました。
今後の課題として、３号君を改良して更に使い勝手を良くしないと行けません。
今の所は技術力でカバーしてますが・・。
ドアロックの解除後は、壊したドアビューを新品に取り替えて無事に作業は終了しました。
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